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花粉症で業務効率が低下 約3割の企業が業務に「悪影響」

メガネと目薬、ティッシュペーパー、マスクの花粉しょう対策グッズの写真

花粉症の“鼻水”や“くしゃみ”で業務効率が低下し、約3割の企業が業務に悪影響を受けている―

民間信用調査会社の東京商工リサーチがこのほど実施したアンケート調査でこんな実態が明らかになりました。花粉の飛散シーズンにはおよそ3人に1人以上が悩まされるという花粉症。そんな花粉症に人だけでなく、企業も悩まされているようです。

 

企業の影響は二極化

今回の調査では、「花粉症が業務に悪影響を与えている」と回答した企業の割合は28.0%にのぼりました。具体的な影響については、「従業員の作業効率の低下」が91.0%、「医療機関受診による遅刻などの増加」が21.1%だった。一方、影響を「全く与えていない」と回答した企業の割合は26.4%、「あまり与えていない」は45.4%となりました。

計7割を超える企業は花粉症の影響が少なく、企業の影響は二極化が鮮明になっていることもわかりました。

 

対面型サービス業の影響は深刻に

「業務に悪影響を与えている」と回答した業種のトップは「宿泊業」で、その割合は45.0%にも達しました。次いで「自動車整備業」が44.0%、「社会保険・社会福祉・介護事業」が43.4%と続きました。

一方、「あまり影響を与えていない」と回答した業種のトップは「金融商品取引業、商品先物取引業」で、その割合は100%だった。対面型サービス業ほど花粉症の影響が深刻なことが浮き彫りとなりました。

 

抜本的な対策は

政府は5月、10年後に花粉の発生源のスギを約2割減少させるほか、約30年後に花粉発生量の半減を目指すことなどを柱とする方針を打ち出しました。だが、スギの伐採を増やすことは容易ではなく、効果をみるにはしばらく時間がかかりそうな気配です。

東京商工リサーチは「花粉症への抜本的な対策は難しく、しばらくは国民びょうともいえる『花粉症』の飛散に悩まされる日々が続きそうです。また、花粉飛散量が多い日はころなかで浸透した『テレワーク・在宅勤務』でしのぐ企業が増えるだろう」とみています。

本文ここまで

 

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