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「あしらせ」、視覚障害者向けサービス先行体験会を実施

あしらせを装着してはくじょうとともに屋外を歩く女性の足元の写真

あしらせが、2023年さんがついつかまで購入型クラウドファンディングで先行モデルの販売をおこなっている、視覚障害者向け歩行ナビゲーションシステム「あしらせ」の屋外での実証テストを実施しました。

 

「あしらせ」って?

「あしらせ」は、視覚障害者が「1人で自由に歩ける」ことを実現すべく開発された、歩行ナビゲーションシステム。デバイスを自身の靴に装着し、専用のスマホアプリに目的地を入れると、振動で進行方向を教えてくれます。進行方向を振動や音声で伝えることにより、いったことのある場所と同様に、ルート確認の負担を減らし、周りに注意を払うことに専念できるよう開発されている点や、言語レスのため、世界中の人が使える仕様になっているのも特徴。充電はゆーえすびーたいぷしー充電で、にじかんの充電で最大約じゅうにじかん使用可能です。

あしらせをスニーカーに装着した写真
「あしらせ」

 

実際に製品を使って屋外へ

今回の実証テストでは、一般公募で募った9名の視覚障害当事者が参加しました。

東京・錦糸町にある「ミライロハウスTOKYO」に集合し、実際に「あしらせ」の、靴に装着する振動型のインターフェースを自身の靴に装着。さらに参加者のiPhoneに専用アプリをダウンロードしてマップを起動し、実際に錦糸町周辺にある目的地(カフェ)を目指してもらうという内容。なお、同店舗ではこのひ以外にも随時、店舗内にて「あしらせ」の試着が可能です。

あしらせの靴に装着する振動型のインターフェースの写真。インターフェースは靴のくるぶしの部分にクリップのようにつける片手で持てる大きさのしかくいデバイスと、足に振動をつたえるために靴のうちがわにはわせるヘラのような伝達パーツが一体化していて、これを片足にひとつずつ、両足につけて使用します
靴に装着する振動型のインターフェース

 

「あしらせ」を使って近所のカフェへ

参加者はまず専用アプリのダウンロードをおこなって初期設定をし、自身の靴に振動型のインターフェースを装着します。アプリとインターフェースをペアリングしたら準備完了です。

あしらせのインターフェースをスニーカーに装着した写真
「あしらせ」のインターフェースはハイカットスニーカーやブーツなど、はきぐちの高さが高い靴には使用できないそう

 

初期設定の完了後、アプリの画面上に地図が表示され、目的地を入力するとナビゲーションがはじまります。

ユーザーは左折する際には左足が、右折する際には右足といった具合に、進む方向などによって異なる振動を感知しながら目的地まですすみます。今回は「ミライロハウスTOKYO」のある丸井錦糸町店から、近所のカフェでコーヒーを買い、同じ道のりを戻るというコースです。

参加した視覚障害当事者の女性は、目的地に向かう”行きの道”は足に伝わる振動の伝える意味をそのつど確認していましたが、コーヒーを購入してからの帰り道は歩くスピードも速くなり、すいすい歩いていました。

コーヒーを購入し、店員から受け取る女性の手元の写真
「振動がなんのシグナルなのかを理解し、慣れれば使いやすくなった」とのこと

 

「迷っても大丈夫」という安心感

参加した女性に感想を聞くと、「ふだんは目的地まで道に迷わないよう、神経を集中させて歩いています。きっと周囲からは真剣な顔をしているようにみえるだろうし、話しかけづらい雰囲気になっていると思う。「あしらせ」は、たとえ道を間違えても振動で知らせてくれるので『迷っても大丈夫、ちゃんと目的地にたどり着ける』と心に余裕がうまれそう。音声だと聞きのがしてしまうことがあるけれど、振動が足にくるのでしっかり情報をキャッチできる点が斬新」と笑顔をみせていました。

インターフェースとアプリを頼りに目的地まで向かう参加者の写真
はくじょうは必要ですが、ほぼスマホを見ずに歩いていました

 

また、「あしらせ」を使ってどこへ行きたいか聞いたときの「目的地を決めず、気軽にふらっと歩きたい」という回答が印象的でした。

詳しく聞くと、ふだんは複数の地図アプリを使って目的地まで向かっているとのこと。当事者にとって歩行移動がどれだけ難しいことなのかが伝わってきました。

 

今回の200台を、つぎの一歩へ

今回の実験中にわかった問題点もひとつずつ改善して、出荷に向けてギリギリまでアップデートをしていくそう。

あしらせの千野代表は「今回のクラウドファンディングで先行販売する200台は、次のバージョンアップを見据えたものでもあります。今回購入いただいた人たちの声を反映させて改良していくため、今回の購入者には協力のお礼として次回のアップデート版の製品もお届けします」とのこと。

出荷しておわりではなく、さらなるアップデートを見据えた姿勢はなかなか真似できるものではありません。そう考えると、今回の先行販売モデルがかなり貴重なものだと思うのはわたしだけでしょうか。

千野代表は続けて「あしらせは視覚障害者の持つ歩行能力を活かし、あくまでかんせつてきに安全性を底上げするものとしています。というのも、安全確認の能力は使い続けることで維持したり高めることができるという想いがあるから。万が一、このデバイスが壊れたらどこにも行けなくなる…という状況に陥ってはよくないと考えています」とも。

あしらせを使い、はくじょうで足元の障害物を検知している様子
たしかに道順は教えてくれますが、足元の障害物は自分で検知する必要があります

 

どこまでもユーザーに寄り添う思いが、この製品を一歩ずつ前にすすめてきたのでしょう。

「外出がたのしくなった」といううれしいおしらせが届くのも、きっともうすぐです。

 

「あしらせ」クラウドファンディングページURLは以下から
https://camp-fire.jp/projects/view/640691?utm_campaign=cp_po_share_mypage_projects_show

 

「あしらせ」ホームページは以下から

あしらせの使い方

 

ミライロハウスTOKYOのURLは以下から

https://www.mirairo.co.jp/mirairo-house

※2023年3月31日をもって閉店しました

 

 

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本文ここまで

 

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