触れて、陰影で読む「バリアフリーカレンダー２０２３」発売触れて、陰影で読む「バリアフリーカレンダー２０２３」はつばい
手帳やカレンダーの話題になると、年末だなぁという気分になりますね。
ことしもしんびどうてづかはくおしじょから、浮き出た数字を、みて、触れて読める 「バリアフリーカレンダー２０２３」が１１月２４日より発売されています。視覚障害の有無を問わず使えるカレンダーで、バリエーションは２種類、大きさは幅が２５０ｍｍ、高さが３５０ｍｍ（金具は含まず）、 表紙を含む１３枚綴りで、税抜き価格 ３６００円。
おううんかい、カキモリ、けいぶんしゃいちじょうじてん、日本点字図書館で取扱いを開始しています。バリアフリーカレンダーの売上げの一部は、盲導犬育成施設のアイメイト協会へ寄付されます。
触れて・陰影で読めるカレンダー
「バリアフリーカレンダー」はミスター・ユニバースのアートディレクターせきひろあきしとの協業で、２０１５年版から製作をスタートしたカレンダー。手探りの中ではじまったプロジェクトは、使用いただいた人々の声をもとに毎年改良を重ね、ひとつのスタンダードを確立。
１年を通して使うものだからこそ、飽きのこないシンプルで洗練されたデザインで、カレンダー本来の暦のみに絞っているのも特徴。視覚障害がある人もそうでない人も、点字が読める人もそうでない人も、見えかたや読む手段の異なる人々が、みんな一緒に使うことができるカレンダーになっています。
異なる印象の２種類
バリエーションは、「カラータイプ」と「白地タイプ」の２種類。カラーか白地かで、まったく異なるカレンダーのようにみえるから不思議です。
「カラータイプ」は、白地にオレンジとグレーの文字のやさしい配色で、弱視のかたにも安心して使えるカラーデザイン。
「白地タイプ」は、印刷のない真っ白な紙に、数字のうきだし加工を施しています。何も書いていないように見えますが、部屋にともる光の影によって数字が映し出されるデザイン。外からの光が差し込む場所では、影のかたちが少しずつ変化していちにちの光の移ろいが感じられる、粋なカレンダーに仕上がっています。
点字ではなく数字にこだわった理由
近年増加する中途視覚障害のかたの多くは、点字の習得が難しく断念してしまう現状があります。同カレンダーでは数字や曜日の形をうきだすことで、点字が読めなくても指で触れて読むことを可能にしています。書体には、触って読みやすく見た目にも美しい「フォアフィンガー書体」を採用し、文字の浮き出るバランスや紙の質感までこだわり抜き、一枚ずつ丁寧に仕上げています。
点字の付録も
カレンダーのページ下部には、各曜日とその月のしゅくじつめいが点字で表記されています。これは、毎年改良を目的としたリサーチのなかで、点字を使用している人から要望を受けて取り入れたもの。点字の存在は知っていても、これまでふれる機会のなかった人も多いはず。特別付録として付属している「点字のしくみ」をつかって、書いてある点字を読んでみることでもっと点字が身近なものになるはずです。
取扱い店舗について
取扱い店は「おううんかい」「カキモリ」「けいぶんしゃいちじょうじてん」「日本点字図書館」の４か所です。
おううんかいは電話による通信販売のみ。ＵＲＬは以下から
http://ounkai.jp/
カキモリは白地タイプのみの取扱い、店頭での販売。ＵＲＬは以下から
https://kakimori.com/
けいぶんしゃいちじょうじてんは店頭とオンラインで販売。ＵＲＬは以下から
https://www.keibunsha-store.com/
日本点字図書館は店頭とオンラインで販売。ＵＲＬは以下から
https://www.nittento.or.jp/
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