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「高く」「硬い」枕で寝る人ほど脳卒中にかかりやすい!?

枕で熟睡する女性の横顔の写真

「高く」「硬い」枕で寝ている人ほど脳卒中にかかりやすい。
国立循環器病研究センターの研究グループは、このほど実施した研究で高い枕で寝ている人ほど脳卒中の原因となる「特発性椎骨動脈解離」の発症リスクが高まる可能性があることを突き止めました。

枕が高いと首が曲がる状態になるほか、さらに寝返りの時にも負荷がかかりやすくなるため、発症につながる可能性があるとしています。
同研究グループは「枕の使用は容易に修正できます。低い枕で寝ることで、予防につなげてほしい」と注意をうながしています。

 

枕の高さに着目

脳卒中は脳の血管がつまったり、やぶれたりすることによって脳が障害を受ける病気です。
高齢者がなりやすいとされますが、若年や中年も特殊な原因で起こることがあるといいます。

「特発性椎骨動脈解離」はその原因の一つとされ、首の後ろの椎骨動脈という血管が裂けてしまうことで脳卒中を引き起こすとされています。
発症を予防するための原因究明が求められていましたが、約3分の2の患者は原因が不明でした。

 

「高い」枕の使用率は34%

同研究グループは特発性椎骨動脈解離の患者の生活習慣などを調べたところ、高い枕を使っている人がいることに着目しました。
特発性椎骨動脈解離にかかった患者53人と、同じ時期に入院していた年齢や性別などが同じ対象患者53人について発症したときの枕の高さや硬さを調べることにしました。
枕の高さは12センチメートル以上だと「高い」、15センチメートル以上だと「極端に高い」と定義しました。

特発性椎骨動脈解離の患者と対象患者の枕を調べてみたところ、高い枕の使用率はこの病気にかかった患者は34%だったのに対し、対象患者は15%と少なかった。
また、「極端に高い」枕の使用率は特発性椎骨動脈解離にかかった患者が17%だった一方で、対象患者はわずか1.9%にとどまりました。枕が高ければ高いほど、特発性椎骨動脈解離の発症割合が高いことが示されました。

さらに、同研究グループは「この関連は枕が硬いほど顕著で、柔らかい枕では緩和された」とも指摘しています。
脳卒中の予防という観点での枕選びは、これからは「低く」「柔らかい」が基準となりそうです。

 

本文ここまで

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