「健康経営優良法人」でも歯科健診までは実施せず「健康けいえい優良ほうじん」でも歯科けんしんまでは実施せず

「健康けいえい優良ほうじん」に認定された企業の9わりが"おくちの健康が全身の健康に影響すること"を理解しているものの、そのうち企業ないで歯科けんしんを実施しているのは3割にとどまる—
にちようひんやトイレタリー用品を製造・販売するサンスターグループがこのほど企業で人事・総務を担当する400人を対象に実施したアンケート調査「健康経営に関する調査」で、こんな実態が浮き彫りとなりました。
“おくちの健康が全身の健康に影響すること”を知っていると回答した90.0%の人事・総務担当者が勤務する会社の健康しんだんで歯科けんしんを実施している割合は、健康けいえい優良ほうじんで31.7%にとどまりました。
ひにんてい企業にいたってはわずか6.7%となりました。
オーラルケアかんれん施策はひじゅうてん項目
健康けいえい優良ほうじんの健康けいえいにおいて重点を置いている施策を聞いたところ、トップは「ストレス管理プログラムの実施」で、そのわりあいは47.1%にものぼりました。
2位の「メンタルヘルス支援」は40.8%、3位の「生活しゅうかん改善しさくの実施」が30.8%と続きました。
オーラルケアかんれん施策の順位はいずれも低く、オーラルケアは健康けいえいにおける重点こうもくと認識されていないことがわかりました。
「歯科けんしんは健康いしきそのものを向上」
一方、オーラルケアかんれん施策の実施りつをみると、もっともたかかったのが「歯科けんしんの実施」で、29.5%となりました。
「オーラルケア施策の実施」が21.5%、「オーラルケアのための環境せいび」が17.5%、「歯科けんしんの推奨」が15.5%と続きましたが、いずれも3割を下回っています。
健康けいえい優良ほうじんであっても、オーラルケアかんれん施策の実施りつは総じて低いことが鮮明になりました。
国内ではにゅうようじをはじめ、しょうがくせいやこうこうせいまでの歯科けんしんが学校で定期てきにおこなわれています。
しかし、就労せだいには歯科けんしんが義務づけられていないため、おくちの健康もんだいに気づくのが遅れることがあります。
同社は「職場での歯科けんしんや歯科ほけん指導の導入は、じゅうぎょういんのおくちのトラブルを早期に発見するだけでなく、健康いしきそのものを向上させる効果が期待される」と話しています。
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