闇につつまれ耳をひらく…夜の音と詩で世界をつなぐ日本科学未来館のプラネタリウム「よるはやさしい」闇につつまれ耳をひらく 夜の音と詩で世界をつなぐ 日本科学未来館のプラネタリウム 「よるはやさしい」

日本科学未来館(にっぽんかがくみらいかん、以下、未来館)で上映中のプラネタリウム作品「よるはやさしい」。詩人谷川俊太郎さん原案の2009年から20016年まで上映されていたプラネタリウム作品で、このたび約10年ぶりにリバイバル上映しているとのこと…。未来館からの上映イベントの案内に心惹かれ、山のように積みあがっている仕事をひとまず脇に置いて、「忙しい時こそ、こういうことに参加して発想の材料にしなくては」と上映会に足を運びました。
プラネタリウムの前に…未来館といえば「ジオ コスモス」

未来館といえばシンボル展示「ジオ コスモス」。プラネタリウムの上映が始まる前に、改めてこの素晴らしい展示を眺めました。もう何度も見ているのですが、この美しさと迫力は何度見ても気分が上がります。地球ってキレイだなぁ…。
さて、ジオ コスモスも見たし、いざ、目的のプラネタリウム「よるはやさしい」へ…!
星しか見えない暗闇のなかで耳がひらく

この作品は、ドーム内に映しだされる星の輝き以外の光は一切無い、ほぼ「暗闇」の中で時が進んで行きます。そのふわりとした闇の空間がなぜかとても気持ちがいいのです。暗闇の中で聴覚が研ぎ澄まされ、「耳がひらく」感じを味わえます。そしてその場にいるような臨場感あふれる音とやさしい詩を全身で感じながらプログラムが進んで行きます。
地球をつつむ夜はひとつ

星空と音と詩は、世界各地を繋いでリレーされて行きます。まるで世界の夜を旅しているように。
そして終盤では世界全体をつつみこむ夜の闇がひとつの大きな宇宙となり地上を見下ろすような壮大なイメージへと広がります。しかし同時にその壮大なイメージの中で、夜空を見上げるちっぽけな自分の存在も感じるのです。やさしく流れる谷川さんの詩がやわらかく不思議な空間へと引き込むからでしょうか。そんな不思議な感覚の中、あのジオ コスモスで見た美しい地球が頭に浮かびました。そして「ああ、地球はひとつだよね」となぜかつぶやきたくなりました。
なんだかすこし心が軽くなったよう
やさしい闇につつまれて耳をひらき、地球はひとつだ…!と感じたプラネタリウムの後、私はなぜか不思議に穏やかな気持ちで帰路につきました。たくさんたまった仕事や家事がなくなるわけではないし、心にたまったモヤモヤが晴れるわけではないけれど、なんだかすこし心が軽くなったようです。暗闇でイメージを広げるってメンタルに良いし、まさに「よるにやさしく」癒された、のですね。
16年も前に作られたプログラムだとは思えない、不変の魅力がそこにはありました。リバイバル上映が好評で上映期間を延長したというのも頷けます。
ただ、その延長期間も終わりが近づいてきておりまして、このプログラムの上映は、残念なことに来月4月6日で終わってしまうそうなのです。まだ体験していないかたは、是非、出かけてみてはいかがでしょうか。
- 日本科学未来館の常設展とプラネタリウムが見られるドームシアターのセット券は、大人940円、18歳以下310円、未就学児100円です。
- なお、受給者証等の証書所持者は本人および付き添いの方お一人まで、常設展、特別展、ドームシアター鑑賞料が無料となります。詳細は以下をご覧ください。
https://www.miraikan.jst.go.jp/visit/accessibility/
画像提供 日本科学未来館
本文ここまで
日本科学未来館ドームシアター「よるはやさしい」
https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/dometheater/tender-is-the-night/
日本科学未来館
https://www.miraikan.jst.go.jp/




