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ビーマイアイズ、エーアイ搭載のアクセシビリティツールで介護・高齢者福祉分野に進出

ジェミニで生成した画像。海外の高齢者女性が室内でスマホを操作している様子が映っています

視覚障害者向けのアプリで有名な「Be My Eyes(ビーマイアイズ)は2025年8月15日、介護施設や高齢者ケア分野への正式参入を発表しました。

これにより、高齢者住宅、介護施設、在宅介護サービス提供者に先進的なAI(エーアイ)による支援やライブ映像によるサポート、家族とのつながりを強化するツールとして提供されるとのこと。既存のスマートフォンやタブレットに統合できるため、新しいハードウェアは不要とのこと。

 

Be My Eyes (ビーマイアイズ)って?

Be My Eyes(ビーマイアイズ) は全盲や弱視の人々のためのアプリで、世界80万人以上のユーザーと850万人以上のボランティアが参加し、ライブビデオやAIを通じて日常生活や仕事での「アクセスできない部分」を解決しています。エンドユーザーは無料で利用可能なのも大きな特徴のひとつです。

現在50カ国以上で利用でき、ボランティアは180以上の言語に対応している、世界的に有名なアプリとなっています。

 

入居者、スタッフそれぞれにメリット

英国王立盲人協会(RNIB)によると、介護施設の入居者の50%以上が全盲または弱視であるにもかかわらず、多くの施設は健常者向けの設計に基づいたままという実態があるそう。

その結果として、入居者はほかの人に「メニューを読む」「予定を把握する」「書類の記入」のようなこまかな依頼をすることになります。

そしてもう一点、介護分野は深刻な人手不足、コスト増加、高齢化という課題に直面しています。

Be My Eyes のアクセシビリティツールはこれを改善し、入居者の自立心(じりつしん)や尊厳、そしてスタッフがより付加価値の高いケアに時間を使えるようになるといいます。

スマートフォンやタブレットを通じて、入居者はすぐ近くのスタッフや介護者から視覚的な情報支援を受けられるため、いつでも呼べる“もう一つの目”がそばにいるような安心感を得られます。

 

何ができる?

Be My Eyes の発表によると、おもに以下のことができるそう。

 

Service AI

入居者のスマートフォンのカメラで、印刷したものや視覚情報をすぐに解釈。メニューや手紙を読んだり、家電を設定したりなど、ほかの人の手を借りずにおこなえるようになります。

 

Service Connect

安全な一方向の映像・双方向の音声による通話で、介護スタッフや訓練を受けたエージェントとつなぎ、複雑な視覚タスクにもリアルタイムで対応が可能に。

 

Private Groups

入居者が家族や友人を「信頼できる視覚的サポーター」として招待できます。つながりを深めつつ、スタッフへの日常的な依頼を減らすことが可能に。

 

視覚障害者への対応は高齢者への対応にも通じる部分がある、と聞いたことがありますが、今回の取り組みはその好例となりうるかもしれません。なにより「自分だけでできる」ということは自信につながるのではないでしょうか。今後の動向に注目したいですね。

 

Be My Eyes(ビーマイアイズ)ブログは以下URLから

https://www.bemyeyes.com/blog/be-my-eyes-launches-in-the-care-sector/

 

本文ここまで

 

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