ただ「かわいい」だけじゃない。バービー初の1型糖尿病モデルが登場ただ「かわいい」だけじゃない。バービーハツのいちがたとうにょうびょうモデルが登場

バービー人形で有名なアメリカのマテル社から、新しいバービーが登場しました。
今回登場したのは、同社で初めての1型糖尿病(以下、T1D)を持つバービーです。
より多くの子どもたちがバービーのなかに自分自身を重ね合わせることができ、また子ども自身の経験を超えた人形遊びを促すことで、より大きな包容力(ほうようりょく)と共感を育むことを目指す同社。車いすモデルなど、これまでも多様なバービーを発売し、話題となりました。
専門機関と提携して制作
今回のバービーは1型糖尿病の研究と擁護を行う世界的な主要組織であるブレイクスルーT1D(旧JDRF)と提携して制作されたそう。同組織は、1型糖尿病とその合併症を治療、予防、および治療するための画期的な進歩を支援しています。
T1Dは慢性的な自己免疫疾患で、膵臓がインスリンをほとんど、または全く生成しないため、インスリン療法への依存と短期的または長期的な合併症のリスクが生じることで知られています。
米国疾病対策センター(CDC)によると、最新のデータがある2021年時点で、あらゆる年齢の米国人3840万人、米国人口の約11.6%が糖尿病であると推定されています。そのうち約200万人が1型糖尿病で、20歳未満は約30万4000人だそう。
今回のバービーの特徴
バービーは同組織と協力することで、T1Dの人たちが利用する医療機器や見た目、ドレスのパターンといった細かい部分まで正確に再現しています。

持続血糖モニター(CGM)
バービーが腕に装着しているのは、持続血糖モニター(以下、CGM)と呼ばれる、人の血糖値(けっとうち)を継続的に測定する小型のウェアラブルデバイス。
今回バービーはCGMを所定の位置に保つため、ハート型、バービーピンクの医療用テープを使用しているほか、手には一日(いちにち)を通して血糖値(けっとうち)を追跡するCGMアプリを表示する携帯電話も持っています。
インスリンポンプ
腰につけているのは、必要に応じてインスリンを自動的に投与できる小型のウェアラブル医療機器であるインスリンポンプ。
青い水玉模様の服
バービーが着用している服にもこだわりが。ブルーの水玉模様のトップスと、お揃いのフリルつきのスカートは、糖尿病啓発を表す世界的なシンボルにちなんだものだそう。
バッグ
1型糖尿病の必需品(ひつじゅひん)やおやつなどを持ち運べるパステルブルーのバッグもついています。
かわいいだけでなく、専門機関の協力により、より一層リアリティのあるバービーになっています。
バービー ファッショニスタラインって?
同シリーズは、さまざまな肌や目の色、髪の色や質感、体型、障害、ファッションスタイルを含む175種類以上のルックを提供していることでも知られています。
これまで視覚障害やダウン症、補聴器をつけたバービー人形、義足のケン人形なども発表しています。

2020年、バービーはカーディフ大学の研究者と協力して人形遊びの短期および長期的なメリットに関する複数年間の研究を開始しました。
人形で遊ぶことは、共感を育み、社会的スキルを身につけ、子どもたちが平等な立場で未来を想像するのに役立つことなどがわかっています。
バービー人形で遊んだ子どもたちが自然と多様性を意識できる未来が近づきますように。
プレスリリースは以下URLから
参考記事は以下URLから
https://apnews.com/article/barbie-introduces-type-1-diabetes-doll-b60ab201a42604aeec03ba06346e1197
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