声でのコミュニケーションが難しいかたとの会話をサポート「指差しコミュニケーションパンフレット」が便利!声でのコミュニケーションが難しいかたとの会話をサポート「指差しコミュニケーションパンフレット」が便利!

インクルーシブデザイン・コンサルティングファームのPLAYWORKSから発行されている「指差しコミュニケーションパンフレット」をご存じでしょうか。これ、ただのパンフレットではありません。
指差しコミュニケーションパンフレットとは
このパンフレットは、聴覚障害者や外国の人など、声でのコミュニケーションが難しいかたとの会話をサポートするツール。
3つ折りの縦長のパンフレットには、マスのなかに「あいうえお」などのひらがなや濁点、0から9までの数字が1文字ずつかかれたページや、アルファベットのAからZまでと¥(日本円を指す記号)が1文字ずつ書かれたぺージ。

さらにパンフレットを開くと「はい、いいえ」「トイレ」「レストラン」などの基本的な言葉のほか、「筆談したいです」「アレルギーがあります」「wifi(ワイファイ)を使いたい」などの施設、サービスについてたずねる言葉がカラフルなイラストとともに24種類。
これらを用途に応じて指差すことで、気軽なコミュニケーションが実現できます。

何度も繰り返し使えるようなしっかりした紙に印刷されているので、小さく折りたたんでポケットやバッグに入れて持ち運び、施設内はもちろん、街なかのレストランやショップなど、ほかの場所でも活用できるのもうれしいポイント。
聴覚障害者のコミュニケーションに
このパンフレットの背景には「聴覚に障害があることが伝わらない」「声によるコミュニケーションが困難」「たずねたいことがあるが、手話や筆談に対応しているかわからない」といったさまざまな「伝わらない、伝えにくい」が、声によるコミュニケーションが難しい聴覚障害者のコミュニケーションを難しくしていることがあります。
このパンフレットは、聴覚障害者が感じている不安や不便に対するアプローチのひとつ。コミュニケーションを円滑にするだけでなく、利用者の不安をやわらげることにも活用できそうです。

外国の人にも
よく見ると「はい」の下にYes、「トイレ」の下にRestroom、「いくらですか?」の下にHow much does this cost?のように、英語表記もついています。聴覚障害者はもちろん、外国の人や外国の聴覚障害者にも使いやすいデザインになっています。こういう心づかい、素敵ですね。

大丸福岡天神バージョンも
「三つ折り、6ページ」の構成はそのままに、掲載することばやイラストをカスタマイズして施設の特徴やサービスの内容に合わせた、オリジナルの「指差しパンフ」の作成サービスも。
大丸福岡天神にて、2025年5月21日「世界文化多様性デー」から使用が開始されています。「本館、東館(ひがしかん)」や「営業時間は何時までですか」「支払方法は?」「試着、試飲、試食したいです」といった店舗ならではのカスタマイズも。

手に取ってみたくなるパンフレット、どんどん増えていくといいですね。
PLAYWORKS「指差しコミュニケーションパンフレット」URLは以下から
https://playworks-inclusivedesign.com/communication-pamphlet/
大丸福岡天神「指差しコミュニケーションパンフレット」URLは以下から
https://www.daimaru-fukuoka.jp/shopblog/detail/?cd=017468&scd=000699
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