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40代の3人に1人がオーラルフレイル予備軍に

鏡をみながら歯をみがく女性

サンスターグループはこのほど40歳から70歳以上の男女800人を対象に「オーラルフレイルに関する意識調査」を実施しました。

その結果、40代でも3人に1人がオーラルフレイル予備軍に該当していることがわかりました。

同グループは調査結果について、「早期の予防・対策の重要性(じゅうようせい)が確認できた」としています。

 

オーラルフレイル判定は14.1%

 

「オーラルフレイル」とは滑舌(かつぜつ)の低下や食べこぼし、飲食時の「むせ」などささいな口の衰えをきっかけにお口の機能が低下し、栄養不足や気持ちの落ち込みなどを引き起こす現象や、その過程のことをいいます。

オーラルフレイルが悪化すると、口だけにとどまらず、体力や筋力の低下を引き起こし、全身のフレイル(虚弱)につながるとされています。

同調査ではオーラルフレイルを判定するための5つのチェック項目のうち、2項目以上あてはまる人をオーラルフレイルと判定しています。

このオーラルフレイルと判定される人の割合は全体の14.1%に上りました。

また、1項目でもあてはまる人をオーラルフレイル予備軍と判定しています。

オーラルフレイル予備軍と判定される人の割合は40.0%にも達しました。

このうち40代で3人に1人が予備軍に該当したとしています。

 

認知率は上昇

 

調査ではオーラルフレイルの認知率が年々、上昇していることもわかりました。

4年前はわずか12.1%だった認知率は今回の調査では29.0%にアップしました。

また、「オーラルフレイルの予防や対策をしたいと思いますか」と聞いたところ、「とてもそう思う」「そう思う」と回答した人は72.4%にも上りました。

オーラルフレイルへの予防や対策の意向が高いことがうかがえます。

その一方で、予防や対策を行っている人の割合は21.4%にとどまりました。

予防や対策をしたい人と実際におこなっている人のギャップは大きく、予防や対策をしたいという意向はありつつも実践している人はまだ少数という現状がうかがえる結果となりました。

さらに、「あなたは現在、オーラルフレイルだと思いますか?」と質問したところ、81.5%が自身は「オーラルフレイルではない」と回答しました。

年代別にみても、70代以上の人でも81.0%が自身はオーラルフレイルではないと回答しているなど、オーラルフレイルに該当しやすい、高齢者でも自身がオーラルフレイルであるという自己認識が低いことが分かりました。

 

 

 

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